スイスアメリカ出張記2
9/11 土曜×休日×崖登り?(^_^;
夜となり昼となった。休息日である(>_<)V
それでも朝食に変化は無い(^_^;
朝食はこの際どーでも良くてとにかく駅に向かう。
まずはチケットを買わねばなるまい。
ここのチケットもアルファベット順で行き先を入れるシンプルなもの
でカードで買おうとすると途中で奇妙な表示が出る。
1/2 か 2/2?(?_?)
まあいいかと1/2を購入。
きっと折り返しが別切符かどうかとかそんな程度だろう。
…でも何かひっかかる…
しまった!もしかして子供料金か!(^_^;
窓口に行って確認するとやっぱりそうだった(^_^;
なんで分数で表示するんだよう(ToT)
といったどたばたをしているうちに出発時間は過ぎてしまい、
一時間後に予定変更となるのでした。
あまった時間でお土産の下見などに出る。
見てみると面白そうなものが沢山並んでいる。
時計もそうだし、ナイフやチェーン、爪切り、ライター
懐中時計、ボールペン…
でも値段はどこも横並びだった。
市販ニ割引の特別店に行く予定があるから
とりあえず今日のところは市場調査のみ(^_^;
残りは見ていなかった街の右岸をぶらつく。
像も謂れがあるんだろうけど…分からん(^_^;
ホテルの入り口に兵隊さんが立っているような場所もあった。
どこかの国の大使館がホテルの中にあるタイプなんだろうか?
まあ、それはそれとしてそろそろ発車の時間となったので
駅に戻って旅立つ(^_^)
一時間四十五分の予定の列車の旅である。
しばし、レマン湖周辺の田園風景が巡る姿を眺める。
一時間ほどしてモントルーを過ぎるとレマン湖を離れ、
ががとした山嶺が見えてくる。
のどかで雄大、美しくも険しい風景がいい(^_^)
途中、世界中を旅しているようなお婆さんと相席になって、
シオンの先の山なんかもいいと教えてくれた。
お婆さん自身は日本にも二ヶ月くらい滞在して
端から端まで行った事があるんだとか…
何者だったのだろうか??(^_^;
そして十二時過ぎ、ほぼ予定通り到着(^_^)
不安だった天気も爽快で、暑いくらいの晴天。
目指す古城もビルの合間に見えている。
さて、このシオン(SION)どんなところかというと、
スイスの南側ローヌの谷に位置するヴァレー(ヴァリス)の州都で、
丘の上にそびえる2つの古城がランドマーク。
城の下には古い石畳の道が残る旧市街があり、
まるでタイムスリップしたかような雰囲気。
オルガンフェスティバルやバイオリンコンテストなど多彩な音楽イベントが
開催されているとか。
スイス屈指のワイン産地で、周囲の山の斜面にテラス状につくられた
美しいブドウ畑が印象的な土地なのだ。
十二時を回ってしまったので、トラベルインフォメーションは
残念ながら閉まっていたのでまずは土地勘を養うのと
昼食を求めて、街中をそぞろ歩く(^_^)
いやもう、それだけでかなり爽快(^_^)
オープンカフェは人々で賑わっているし、
写真左の市庁舎(Hotel de Ville)は17世紀に建てられた建物で
天文時計がある。
水飲み場もちゃんとあって、花で飾られている。
谷あいの町らしい細く入り組んだ道。
かつてはブドウを轢いた器具や石の桶(^_^)
情緒があってとっても素敵(^_^)
ちょいと巡ったあたりで昼食にする(^_^)
「Grand Pont」という店のオープンテラスで
私は読めなかった名前のパスタと赤ワイン
同行の若者はサーモンのペンネとクールチョコレートドリンク(^_^)
スパゲティはオリーブオイルが効いていてなかなか香ばしかった。
具はパプリカとオリーブの実とアンチョビ…多分(^_^;
これがちょびっとしか入ってないんだけどしょっぱくて辛くて(^_^;
それにしても…
青空の下、昼からワインか…(^_^)
我ながら優雅すぎてもう…(>_<)
普段なら小説の草案に追いまくられている時間だよな〜
…って…
いいのかなぁ…本当に(^_^;
と瞬間我に返ったものの、すぐに陽光の中に解けてゆく(^_^;
そして腹が満ちたところで、ブドウ畑の中を目指して
坂を上り始める。
ブドウ畑の中からイメージフォトの世界をリアルに見る為に。
三十分ほど足に鞭を打って登り続ける。
ブドウ畑の中にはなかなか入れないが、
どの家の庭先でも、塀の外でもブドウは作ってるらしく、
重そうな房が収穫を待っている!↓(^_^)
更に登り続けると、家々の間に古城の影が見え始める。
高まる期待はやがて光景によって報われる(^_^)
おお!ラピュタの世界!(>_<)(チガウ)
狭い谷あいにひしめく様に作られた町並みと頂に
鎮座する古城、背後の嶷然たる山嶺。
アングル的にはもっと正面からだったと思うのだけど、
加工してあったんだろう。正面には谷があるばかりで
すっごい望遠ではないと無理。
それでも、こう背筋がゾクっとくる快感と、
吹き抜けていく風に乗るような爽快感に偽りはない(>_<)
…しばし佇んで見つめる…(^_^)
…来てよかった…(>_<)
十分に堪能し、全景と位置関係を把握したところで
街へと戻り始める。
それにしてもいい陽気だった。
田園風景はあくまでものどかで、
風が吹いて心地がいいのだが、陽光は暑いくらいで
ついついアイスなど買い求めてしまった。
…2.2フラン…四百円…?
かなり疑問を感じ、強烈な甘さに眩暈を覚えつつ下る。
細い路地をくぐり間違ってミュージアムに入りそうになったりしたが
親切なお嬢さんに案内などしてもらって更に奥を目指す。
そしてついに城への入り口に(^_^)
頂の分岐点から左にトゥールビヨン城、右にヴァレール城。
シオンの2つの丘に並んで建つ双児の城。
・うんちく
○ヴァレール城 Chateau de Valere
9世紀頃の文献にすでに登場してるらしいが、
現在の城の形としては12世紀頃のものとのこと。
現在、中世の宗教に関する貴重な品々が併設する歴史遺産博物館で展示中。
教会には、演奏可能なものとして世界最古といわれる14世紀の
木製のパイプオルガンがあり、今でも特別コンサートなどで
その音色を聞くことができます。
15〜16世紀のフレスコ画も美しい。
○トゥールビヨン城 Chateau de Tourbillon
13世紀頃に建てられたトゥールビヨン城は、
何度となく破壊され再建を繰り返してきたが、
1788年の大火事の後は廃虚。
現在は街を見下ろす展望スポットになっている
ということなのだが、まずは見るからに身の危険と
険しさが目立つトゥールビヨン城を目指して崖のへりを
細く続く道を登り始める。
…はっきり言って怖い…(^_^;
特にガードは無いし、風は結構あるし。
子供やら犬やら元気に登っているが…(^_^;
ここまでだって結構歩いたのに…かなりある。
しかし、ひたすら登る…登る…登る(^_^;
…第一関門を突破し更に登る(^_^;
到着!(門の外の風景が違うのよ(^_^;)
息も絶え絶え、足もガクガク…衰えたなあ(^_^;
造山活動の結晶のような斜めに競りあがる岩石の上に
石を積み上げて作った荒々しい城。
中は完全に廃墟と化していて天井も窓も何もなく草が覆っている。
石の間は漆喰ではなくローマンセメントだろうか?(ベスビオの火山灰)
それにしてもとにかく遠望がすごい!
城というのは街を全て見渡せるように作る
ものだがとにかく街が一望できる。
城の前も後ろも一望(^_^)
遠くに雪を頂いた山々も臨むことが出来る。
そして更に置くに進むと庭園のような場所も有り、
そこから隣の城を見下ろす事も出来る。
こんなところで優雅に会食などしていたのだろうか?(^_^;
ものだがとにかく街が一望できる。
しばし、風に吹かれつつ風景の中に埋没する…
本当に谷の中なんだなぁ…奥が霧に埋もれてる。
…(-_-)
…(-_-)
…(^_^)…
さてと、堪能したところであのおとろしい
道を下り分岐点まで戻り、逆らう足に鞭を打って
もう一つのヴァレリー城を目指す。
こちらも坂道なのだが、トゥールビヨン城ほどではない。
数分ほどで登りきった。
途中で博物館の入り口もあったが通り過ぎた。
岩の中に作られたお手洗いもあるのだが、
中はひんやりしているし、水も冷たくて心地よい(^_^)
用が無くても入って見るといいかも知れない。
…そして聖堂へ(^_^;
これが世界最古の!!(>_<)
ちないみに写真の露出の関係で明るく見えるが、
中はとっても暗い。
ご神体を写真に収めるのはなかなかこう、
恐れ多いものがあるんで遠慮した。
壁画もあったが、フレスコ画には見えなかったが
解説によるとそうらしい。
筆致は見事だったがかなり汚れていた。
協会そのものもかなり老朽化が激しい。
それにしても、パイプオルガンの演奏が聞きたかったのだが
演奏の気配も無かった(ToT)
タイムスケジュールもないんだものなぁ(ToT)
時計を見ると既に四時まで後少し。
このままジュネーブに戻るだけで六時を回るのだろうが、
そこはそれ、日の長さの利点。まだまだ時間はある(^_^)
普通は一時間に一本しかないのだが、丁度良く増発の時間があり
五分ほど遅れたものの…
モントルーとシヨン城を目指して出発(^_^)
到着!(^_^)
ちなみに寝ていた訳ではない(^_^;
一時間弱で到着。
駅は小さく、海岸線までせり出したがけに
斜めに作られた建物が湾岸沿いに並んでいる。
湘南にイメージが近いかも。
で、どんなところかというと、
“スイスのリヴィエラ”と呼ばれ、レマン湖畔にエレガントな
ホテルやカジノなどが建ち並ぶ街。ブドウ畑が広がり、
きらめくレマン湖と奥にアルプスがそびえる神秘的で美しい風景は
、多くの著名人を魅了してきた。18世紀にはルソー、
19世紀の詩人バイロン、20世紀のヘミングウェイなどが、
この地を舞台に小説を書き上げた。また、ストラヴィンスキーから
クイーンまで音楽家の活動も盛んで、毎夏開催される
「モントルー・ジャズフェスティバル」は世界的にも有名。
小さな登山鉄道でロッシェ・ド・ネに上れば、
雄大なパノラマビューが楽しめるらしい。
駅から真っ直ぐに出て行くと…
…足元が無かったりするわけだ…(^_^;
階段を三階か四階分は降りてやっと海岸線。
五時でも全然明るい状態。
人もかなり多いし、カジノなんかもあったりした。
パスポートがあれば入れてラウンジだけでも使えるらしい。
さて、海岸沿いをシヨン城を目指して歩き始める。
・うんちく
スイスを代表するこの名城(?)の記述が文献に登場したのは
1150年のこと。12世紀半ばから13世紀にかけ改修を繰り返し、
現在の城の基盤がつくられた。13〜14世紀にはサヴォワ公の
夏の居城として繁栄。
レマン湖に浮かぶ幻想的なこの城は、19世紀にデュマ、ユーゴー、
ターナーなど多くの詩人や画家を魅了し、その作品などを通して
世界にその名を知られていったんだとか。
とくにバイロンによって書かれた『シヨン城の囚人』は有名。
現在はミュージアムとして公開している。
…挫折!(^_^;
ツアリスト・インフォメーションも閉まっていたし、
到着までに六時を回るだろうし、
食事の時間が足りないだろうし、
そうするとジュネーブに戻ると九時を廻るだろうし、
見た感じあまり面白く無さそうだし…(所詮巨匠の美意識には並ばない(^_^;)
と言ったもろもとの葛藤の末に、
多く城の影を臨むだけで満足することにした(^_^;
その代わりと言ってはなんだけど、
夕暮れのレマン湖を見ながらパスタを頂くことにした(^_^;
頼んだのはカルボナーラにドラフトビール(お代わりしました)
流石にチーズの国だけあってコクのあるパスタ(^_^)
そして徐々に沈んでいく夕日。
足元から吹き上がる小さな噴水の群れの中で、
ずぶぬれになりながら遊ぶ子供達。
突如変わる風向き…
…え?
日暮れ直前、風向きが変わると
陸からの冷たい風が吹き始める。
それに追われるようにジュネーブへと戻る事にした。
帰りの電車の中では、旅行記をまとめる
私の手元を興味深げにパリジェンヌが見ていたが
何を話せるわけでもない。
注文も最低限のフランス語で誤魔化しているし…(^_^;
今度、フランス語も覚えるかぁ…(^_^;
などと思いつつホテルに戻ったのだった。
時間は十時前だったかなぁ。
それにしても、恵まれた一日であった(^_^)
…しかし何かひっかかっているような…(?_?)
…シオン周辺の見どころ:サン・レオナール地底湖
Lac Souterrains St. Leonard:約10分
ローヌ河の氾濫があった数年前に、一部が崩壊し
閉鎖してできたサン・レオナールの地底湖。
復旧作業も完了し、再びその美しい姿を
楽しむことができるようになった。
小舟にのって幻想的な地底の洞窟を探検してみよう…
…(-_-)
…(*_*)!
…しまったぁ!!城と風景に気を取られすぎた(ToT)
まあ…しょうがないか…次はチャレンジしよう(^_^;
ということで、おやすみなさいm(_ _)m
Before or Next
スイストップへ & 食い物日記本部へ
MY TOP PAGE
INFORMATION
思うところがありソしたら下記のアドレスまで、あなた
のご意見・ご感想を下さい。
奇溜なリボンをかけて欲しいとは言いませんから▲
(^_^;
HOMEPAGE