第二章 『イドゥンの林檎』
桜木町駅についた克也には、秋の潮風に身を委ねる時間すら与え
られなかった。四人の人狼を従えた男は克也の目の前で、雑草を
刈るが如く無造作に通行人を惨殺し、更に克也の持つ黄金の腕輪を
求め、牙を向く。狼の狩りが、無情に克也を刻む。
[ 黄昏の島の女神 ]
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