ツヴァイ テューァ
第九章 二 つ の 扉
森を爆炎が焼き、水刃が凍てつかせる。両者の融合が爆風を産み落し、
騒乱の元である人間を等しく叩き伏せる。有形と無形の悪意が
二つに隔てられた少年達に追いすがる。空を舞う『精霊晶』
(アルファクリスト)の見守る中、四つの精霊が乱舞する。
森の中を疾駆した少年達の足が止り、動が静へと膠着する。
静止した時間が凍り付いた歩みを解き放つ時、扉が開く。
[ 上巻 完 ]
[ 風の心 ]
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