ロイヒト ヴイント
第二十章 輝 く 風
自らに語りかける声に目を覚した望は仲間と共に、シアを求めて
王城の神殿へと走った。晦冥する空を赤と黒のオーロラが舞う。
実体化し狂奔する精霊からの庇護を仲間に託し、辿り着いた神殿は
竜の結界に阻まれていた。その目の前でシュヴァルツがシアを贄に
その野望を果たさんと、力を『次元石』へと注ぎ込む。『 小蜘蛛』の
吐き出す糸の作る銀の繭の中で眠り続けるシアへと望が呼びかける。
その時、輝きが彼等へ届いた。
[ 風の心 ]
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