アールヴヘイム
第十五章 妖 精 界
幾多の種々族が住む深い森の中、大きな幹が空へと伸び、
緑の傘から光の滴が零れる。不意に開けた視界が異世界を写した。
世界のもう一つのあるべき姿。全ての生き物の豊かな息吹が
蒼空へと駆け、厚く深遠な緑の色調が光の潮となって瞳へと押し寄せる。
奇岩のモニュメントが並ぶ草原。フェイ達の住む嶷然たる白亜の城。
失われた生命の可能性が躍動するそこは、『妖精会(アールヴヘイム)』
[ 風の心 ]
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