ATTACK
第三章 襲 撃
青い月に遥か遠い過去に落下した隕石の描いたであろう波紋が、
蒼い岩石の上に陰影の紋様を刻み付け、それが幾重にも重なって、
奇形奇観を造りだす。まるで氷結した湖水に佇んでいるような足元には
蒼い砂が くたまり、一歩進むごとに蒼い霞が輝きを帯びてたなびく。
見上げる主星キュプロークスの吸い込まれそうな灰色の瞳に不吉な予感が
消えやらぬうちに、モニターが輝きを灯し
甲高い警報が鳴り響いた。
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